けれど、バレー部を辞めて友達との接点が薄くなることを恐れていたそうで....
どんなに練習しても一向に上手くなる兆しを見せないバレー。
友達とのぎこちなくなる会話。
陰口や文句が聞こえてくる日々。
確かに俺もそんな楽しくない部活辞めたくなる。
『もう、どんどん塞ぎ込んでいく美咲ちゃん....見るに堪えなかったよ。』
ユキコは目の前にある草むらを見ていながらも、どこか焦点があっていなくて、どこか遠い何かを見つめている。
「でも、だからってなんで隠れる場所?」
隠れたところで何か解決するわけでもない。
頬杖をついてユキコの見ている辺りを眺める。
『さぁね、私、美咲ちゃんじゃないからそこまでは分からない。』
「それにあんな所、余程探し方が雑でない限り、確実に見つかる。」
そう、三浦達の探し方のザルさ加減が目に見えて分かる。
あんなカーテン一枚で仕切った空間、舞台の上に上がった瞬間、怪しく思う。
小学生だって気が付くだろう。
『やっぱり、誰かに助けてもらいたかったんじゃないの?』
ユキコは俺と同じ左手で頬杖をついて、同じポーズを取る。
どんなに練習しても一向に上手くなる兆しを見せないバレー。
友達とのぎこちなくなる会話。
陰口や文句が聞こえてくる日々。
確かに俺もそんな楽しくない部活辞めたくなる。
『もう、どんどん塞ぎ込んでいく美咲ちゃん....見るに堪えなかったよ。』
ユキコは目の前にある草むらを見ていながらも、どこか焦点があっていなくて、どこか遠い何かを見つめている。
「でも、だからってなんで隠れる場所?」
隠れたところで何か解決するわけでもない。
頬杖をついてユキコの見ている辺りを眺める。
『さぁね、私、美咲ちゃんじゃないからそこまでは分からない。』
「それにあんな所、余程探し方が雑でない限り、確実に見つかる。」
そう、三浦達の探し方のザルさ加減が目に見えて分かる。
あんなカーテン一枚で仕切った空間、舞台の上に上がった瞬間、怪しく思う。
小学生だって気が付くだろう。
『やっぱり、誰かに助けてもらいたかったんじゃないの?』
ユキコは俺と同じ左手で頬杖をついて、同じポーズを取る。

