幽霊が見えるようになりました。

『やっぱり、美咲ちゃん辞めたがってるんだね。』

小さな声で少し震えた声で呟く。


そんなに西川さんに思い入れをしているのか.....

「辞めたいなら勝手に辞めればいいと思うけど....」

元々、部活など自主的にで放課後に活動するものであって、他人に強制させられる筋合いは無い。

だから、俺は友達の誘いにものらず中学校から帰宅部だ。


『それが出来ないのが女の世界なんだよね。』

膝を抱えて体育座りをするユキコは、顔を膝に付けて俯く。


確かに、色々と人間関係が複雑そうだな。

関わる機会なんて一度だって来なくてもいいとさえ思う。


『要するに、美咲ちゃんは友達関係に溺れてるの。』

人差指をピンと立てて、西川さんの人間関係について説明し始める。


友達が少ないらしく、人の意見にばかり流される、自分という存在をはっきりと保てないような人柄らしい。

友達の誘いで入ったバレー部も練習がきつくて、何時も涙目で顧問の先生に怒られていたそうだ。