幽霊が見えるようになりました。

まぁ、俺は関係ないからどうでもいいけど....


ん.....?

四時?もう四時?


昨日、ユキコと体育館に行く約束したばかりなのに、すっかり忘れてた。

このまま帰ったら、ユキコに呪われてしまいそう。

一応、あいつだって幽霊なわけだし.....


あ、でも今、女子バスケ部とかが使ってるよな...

そんなところにいきなり男子が入っていったら、冷たい目で見られるに決まっている。


....取りあえず、行ってから考えよう。

ここで考えていたって、埒が明かないだろう。


そのまま、西川さんを置いて体育館に向かった。

最低かもしれないけれど、結局俺は自分の保身ばかり考えるような奴なわけで...

他人を助けたいなんて気持ちはあるくせに...


頭を振って何時ものように考えないようにする。


第二体育館に着いたとき、俺は少し息を切らしていた。

けれど、着いたと言っても入口から一メートル以上離れた所に立っている。