幽霊が見えるようになりました。

けれど、この時間の檻の中に生きることにみんな....家族も友達も大地でさえ、何の疑問も持っていないかのように日々を過ごしている。

当たり前だろって、一日は二十四時間で一週間は七日間で、一年は十二カ月で決まってるだろうって、そんな顔で生きている。


そんな顔見るたび、答えを聞くたびに吐き気がする。

なんでみんな平気なんだろう？


俺だけが感じているのだろうか？

そんなことは無い。

きっと誰か、必ず同じように感じている人がいる。


そう信じて時を過ごした。

自分の考えを誰にも打ち明けることなく.....


誰にも言わなければ同じ考えを持った人なんか現れるはずないって分かってはいた。

けれど、怖かった。

周りと違う意見になることが....

浮いてしまうことが....


できない。

勇気が出ない。


変わることが恐ろしい。

怖い。