浮かない気持ちを振り払うように頭を振って、考えを改める。

もしかしたらこれは前にきた人たちが悪戯でしたことなんだ....きっとそうだ。


大地たちと力を合わせてやっとのことで階段へ進む道を開くことに成功した。

合計五つの掃除用具入れを動かしていた。


額の汗を拭って階段の先を見つめる、真っ暗で先の方が見えない。


汗をかいたせいかさっきまで涼しく感じていた微風で鳥肌が立った。

この先を進むと思うと背筋がゾクゾクする。


それでもみんなは何も怖さを感じていないらしく、次々と階段を上っていく。


息を呑んでみんなの後を追って階段を上る。

階段を半分くらい上ったあたりでなんとなく振り返ってみた。


するとさっきの白い何かが階段の下にいた。

背筋に冷たいものが走る。