幽霊が見えるようになりました。

今まで気にしたことが無かったのか?


『あ!じゃあさ....泉君が付けてよ!』

名案だと言いたげな顔で目を輝かせて俺の言葉を待っている。


何を期待しているんだこいつは....

いいね!って賛同してほしいのだろうか?


『ねぇ、早く!』

幽霊は期待の籠った目でこちらを見て急かす。


有無を言わせず、強制的に名前を付けなくてはならないらしい。


けれど、俺には期待に応えられるようなセンスは持っていないと思う。



幽霊だから....ユウコとか?

それともレイコ?


ありきたり過ぎるよな....


体育館の窓を通して外の景色を見る。

自分の名付けセンスの無さに笑いが零れる。


あぁ...何か良い案降りてこないかなぁ....

降りてこい降りてこい.....

切に神様に願う。