幽霊が見えるようになりました。

よく聞こえるはずの授業開始の合図のチャイムが擦れて遠くの方で鳴っている気がする。

この人の笑顔は眩しい....

無邪気な笑顔だ。

俺には到底できそうにないような....


人ではないけれど、大地と似たような何かを感じるような人だ。


「あんたの名前は?」

ネガティブ思考を未然に防ぐために話を進めて考えないようにする。


『.....名前?』

幽霊は首を傾げて考え込んだように顎に手を付ける。


考え込むようなことか?


『...そういえば、何なのかな?』

そう言って、然もどうでもいいことのように笑う。


「.....え?」

人の名前を聞いておいて、自分は分かんないとか....

怒りたいような、泣きたいような....

やるせない気持ちになる。


けれど、分かったことが一つある。



こいつ.....馬鹿なんだ。