というか、友達という名の知り合いだと僕は思う。


正直なところ、大地を通さなければまず話さなかったであろう奴ばかりである。

クラスの中心になるような者や運動や勉強に長けた者、何れもみんなから一目置かれているような奴ばかりである。


大地は故意にそういう奴ばかりに声を掛けているのではないけれど、自然とクラスで中心的存在になるような者が集まってくる。

だから、大地はみんなから憧れの眼差しで見られている。


あいつもその中の一人なのだから、靴紐を結ぶくらい容易いことだろう。

だとしたら、尚更、ここまで追い付いてこないことがおかしく感じる。


......あいつと僕は他人。

だから関係ない...関係ない....ない..


けど、もし何かあったら?

明日になっても僕たちの前に姿を現わさなかったら?

気付いていたのに様子を見に行かなかった僕のせいになるんじゃないか?


そうなったら、きっと罪悪感から抜けられない日々が続くだろう。