朝起きると蒼からメールが入っていた。

部活の朝練があるから一緒に学校行けないって。


あたしは一人で学校へ向かった。

蒼がいないと変な感じする…。

靴箱で靴を脱いでいると、ポンッと頭の上に重みを感じた。


「ん…重い」

「おはよ。桃乃ちゃーん」

「あっ…悠翔」


あたしの頭の上には悠翔の手が乗せてあった。

くしゃくしゃっと髪を撫でられる。


こうして見るとやっぱり悠翔はイケメンの部類なんだな。

目元は男の子らしく涼しくて鼻筋が通ってて…

綺麗な顔立ち。


「ぼーっとしてる」

「えっ!あ、痛っ!」