『何かお礼されるようなことしたっけ?』 「言いたくなったの」 『あっそ…じゃっ。そろそろ切るな』 「うん。また明日ね。おやすみ」 『あぁ。おやすみ』 電話を切り、やっぱり蒼が一番大好きって気づく。 悠翔はあたしに近づきすぎだ。 けど、あたしも悠翔に近づきすぎたと思う。 近づきすぎて人を傷付けることがあるってことを知った。