「それ以外の理由ってなに?」
『えっ!言うの?』
「隠し事禁止ですよー」
電話の向こうでため息が聞こえた。
『今日あんま桃と話せてないから、せめて同じ景色でも見てたいなぁ〜って思ってな』
「何か嬉しいな…」
モヤモヤしてた心がぱあっと晴れた。
風は冷たいのに心は暖かい。
『桃は何とも思わなかった?』
「えっ!うーん…多少は物足りなく…」
『そっか。良かった』
この空気で間違っても悠翔と帰って来た、何て言えないや。
でもね、蒼。
気持ちを晴らしてくれて、
「ありがとう」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…