悠翔の家のバス停に着いた。 だけど思わずあたしは立ち上がり即座に言った。 「また明日、ね!」 「あぁ。また明日」 振り返りニコッと笑いながら返してくれた。 あのままほっといても良かったかもしれない。 でもね… 優しそうに、かつ切なそうな笑顔で笑う彼をほっとけなかった。 あたしの頭を撫でた大きくて暖かな手の感触も忘れられない。 自分はバカだ。 相手に物事をハッキリと伝えないから人を傷付けてしまう。 蒼のことは誰よりも好き。 でも気持ちが揺らめく最低な自分もいる。