蒼の方がかっこいいから。

心の中で思いながら歩く。


ミーティングルームに入り指定された席に座った。

隣に悠翔も座る。


「ねぇ桃乃」

「なに?」

「機嫌悪くない?」

「そう思うなら話し掛けないで」


自然と機嫌悪くもなるって。

イマイチ仕事しそうもないし軽そうだし。

それに昔から、

「あたし悠翔のことあんまり好きじゃないし」


つい本音がでる。


「厳しいなー」

笑いながら悠翔は言う。

いきなり真剣な面持ちになる。

「じゃあー俺のこと好いてくれるように努力するわ」