誰だ?

手が挙がってる先を見ると意外な人物だった。


「波木か」

悠翔が手を挙げていた。


「俺…やります」


こういうのやるようなキャラじゃないのに…。

珍しいな…。


「編集委員になった波木と伊賀は放課後委員会がある。場所はミーティングルームだ」

「はい…」


あたしは小さく返事をして蒼の方を見た。


「相方…」

「ん?」

「波木って気にくわない」

「しょうがないよ」


苦笑いしながら蒼に言うと、


「何かされる前に俺に言えよ?あいつ軽そうだから」

「それはあるかもね…」