「三橋、お前は部活入ってるだろ」

「いえ、あたしじゃなくて伊賀さんを推薦したいです」


この雰囲気を感じとってくれた日菜があたしを推薦してくれた。


「伊賀、やってみるか?」

「あ、やってみたいです…」


女子は伊賀で決定な、と先生が紙にメモをしている。

日菜はあたしの方を向きニコッと笑う。

あたしは口パクで「ありがとう」と言った。


「男子で編集委員やる奴いるか」


絶対に面倒臭さがって誰もやらないだろうな…。


そう思ってたけど廊下側の席の人がフラッと手を挙げた。