グッと左手手首を掴まれる。

星のブレスレットがゆらゆら揺れた。


「…なに?」

「昔っから…」

「はっ?」

「昔っから変わんねぇな。その余裕そうな表情」


余裕そうに見せてることが半分以上なんだけどな。


「それは褒め言葉?」

「いや……俺はこんなに余裕じゃないのにな」

「どういう意味なの…?はっきりしてよ」

「察しろよ、バーカ」


あたしの頭を軽くコツンと叩いてどこかに行ってしまった。


でも、逆にこう言ってやりたい。


「察しれないから聞いたんだろ、バーカ」