「俺のこと覚えてる?」

「う、うん…」


あたしの隣に立っていたのは、波木悠翔だった。


「久しぶりだな!桃乃!」

「悠翔が転校してしばらく経ってるからね」

「それにしてもさぁー…お前、綺麗になったな」


肩に手を回してこられる。

こんなに軽い感じの男だったっけ?


パシッと肩に回された手を叩き払った。

「そんな軽い男はダメ」

「相変わらず、しっかり者キャラだよなー。つまんね」

「つまんなくて充分よ…それじゃ、また明日」


嫌味くさく言い捨て悠翔をさけるように立ち去ろうとすると、