「いくら小さい子供でも、桃をとられるのは嫌だ」
「照れるじゃん…」
「ほんとのこと言っただけなんだけど。俺は」
暗い中だからよく分からないけど頬が赤くなってると思う。
ほんとに寝ちゃった玲央を蒼ママに預けあたし達は、ママ達がいるベンチから少し離れたベンチに座った。
「…部活お疲れさま」
「いえいえ。インターハイ行けるように頑張るだけ」
「頑張ってね」
「あぁ」
シーンとしてる公園の中。
微かに遠くからママ達の声がするだけ。
会話が途切れると気まずい感じが少しする。
何かしゃべってよ蒼…。
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