現実幼なじみ!




あたしはお母さんに玄関下まで行って来ると言って、家を出てった。

こんな時間にどうしたんだろう?

夜の7時半っていう割と遅めな時間なのに…。


「蒼…?」

「あっ、桃。遅くにごめん」

「ううん。大丈夫だよ」


あれ…?

今日って部活なかったよね?

制服姿だ…。


「で…どうしたの?」

「その…渡したい物あって…呼んだ」

「渡したい物?」

「あぁ」


蒼は制服のポケットから小さな可愛い袋を出した。