いるはずないの知ってるくせに、どうしたんだろ?


「いないに決まってんじゃん」

「ふーん…だろうな」

「し、失礼な!」


あたしはちょっと怒り気味に言うと、苦笑いしながらごめんと謝ってきた。


何が聞きたかったんだろう、この人。

真剣な顔して…。


そんなことを考えながら勉強会はいつの間にか終わった。


そしてテスト当日の日を迎えようとしていた。