あたしは欠伸をしながら学校に行く準備をする。
軽く朝食を食べて、髪をセットして大分馴れてきた制服を来て。
「行って来まーす!」
「行ってらっしゃい!」
お母さんが手を振って見送ってくれる。
いつも待ち合わせ場所のマンションの玄関に着くのは、あたしが先。
遅れて来るのは嫌だけど、しょうがないから少しだけ許してる。
だってね…
「蒼兄ちゃーん!行ってらっしゃーい」
「あぁ。行って来ます」
「蒼兄ちゃん!」
「分かったっつーの…」
蒼が面倒臭さそうにあしらっているのは、まだ5歳の弟がいるから!
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