成り行きで自然と二人で帰ることになった。

バス停でバスを待っていると、


「桃さ…」

「ん?」


話しかけて来た。


「今日、試合見に来てたんだな」

「日菜に幼なじみ君の活躍見たらーってオススメされたから」

「三橋が誘ったのか…」

「うん…ってかあたしいるの気づいたの?」

「あぁ、気づいた」


あんな後ろにいたのに気づくはず…ねぇ?


「じゃあ、あたしどこにいた?」

「体育館の出入口」

「マジか…」

「後半に気づいた。…頑張れたわ」


あたしの心臓がドキッと高鳴る。