「よーし…」 ピンポーン――… チャイムを鳴らす。 しばらく待つと、 「桃…」 グレーのスエット姿で髪色を戻した蒼がいた。 「へへっ…久しぶり!来ちゃった!」 「お前学校は?」 笑顔を浮かべながらも不思議そうな顔であたしを見る。 「んー蒼に会いたくてサボった…なんてね……」 と、ふざけて言ってみたところであたしは蒼の腕の中にいた。