そうです… まさにそれに用事があるんです…。 「先生…返してほしいんですけど……」 「…きまりを破ったのは誰?」 あたしの話しに聞く耳持たず。 「たっ、確かに…きまりを破ったのはあたしです。でも…大切なモノなんです…」 ハッキリ言えば良いんだ。 思ってること伝えれば良いんだよ…。 「先生は勝手すぎますよ…何のために校則改訂したんですか?」 新藤先生は一瞬大きく目を見開き、びっくりしたんだろう。 「でっ、でもね……」 「話しをそらさないで下さい!」 焦る先生をあたしは追い詰める。