だけど…
あたしはそんなに優しい言葉はかけてあげないんだから……
「何やってんのよ!」
ぐっと声を振り絞ってあたしは蒼に向かって叫んだ。
クラスがシーンと静かになる。
こんなに声を張り上げて叫ぶことってないからね…。
蒼は目をパチパチと瞬きしてあたしを見る。
「自業自得よ!もう少し考えれなかったの!?鈴原もよ!」
鈴原の方を見ると申し訳なさそうな顔であたしに訴える。
隣で日菜は苦笑い。
「桃…」
蒼はあたしを宥めようと肩を掴む。
その肩を掴まれた手をあたしは握り、
優しく降ろして小声で言った。
メニュー