現実幼なじみ!




背中に冷や汗をかいてる感じがするな……。

あたしの不安を掻き消すようにすぐ、教室に着いた。



「あれっ?鈴原と日菜…」


陰からあたし達の行動を見ていたはずの鈴原と日菜が席に座っている。


「お前ら抜け駆けかよ〜」


機嫌が悪そうな顔をして蒼は言った。


慌てて鈴原が弁解する。


「あのな!俺らがお前ら見てると女教師が来たんだよっ!」

「あたしはずっと見てよう、って言ったんだけど夏月が怖じけづいたんだよね〜」


ふふん、と日菜は鈴原の方を見て勝ち誇った表情を見せる。


「そっ、そんなことねーからなっ!」


あ、これは鈴原が逃げて来たんだなぁ〜…。

ちょっと面白いかも。