AM6:00


あたし伊賀桃乃(イガモモノ)の学校へ行く時の起床時間。

高校生になってから、ちゃんと早起きするようになった。

だって、日課が増えてしまったからね。

そんな朝っぱらから携帯を手に取り、着信履歴から電話をかける。


5コールくらいしてやっと出た。


「もしもし、起きた?」

『ったく…朝早過ぎ…バカ』

「うっさいわね!バカはあんた。とっとと起きて、いつもの時間に玄関前ね?分かった?」

『…ん…分かった…』


ブチッと電話が切れた。