「あなたもかしら?」
「え?」
「髪の色」
「違いますよ」
蒼は染めたり何てしてない。
元から髪が茶色だからしょうがないのに…。
「高瀬くん、あなたもあとで職員室に来なさい」
前言撤回。
この先生は人の理由も聞かずに決め付けるんだ。
「ちょっと待って下さい」
「ちょっ、桃乃!?」
あたしは席を立ち反論しようとした。
前にいる日菜が止めようとする。
でもね、言わなきゃ気が済まない。
「何で人の理由も聞かず決め付けようとするんですか?」
「あなたは…」
「何でですか?少しくらい人の話し聞いても良いじゃないですか?」
ついカッとなってしまう。

