ホームルームが終わるとくしゃっと頭を撫でられた。


「ん!蒼だ!」

「正解。帰ろーぜ」

「うん、帰ろ」


帰ろうと鞄を持ち上げると、怪しく笑う鈴原と日菜が来た。

でた。冷やかしコンビめ。


「良いねー!何か青春だよね!うらやましいなぁ〜日菜ちゃん!」

「だねー夏月♪二人に負けてらんないわよ!」


テンションが上がってる二人に対して、蒼は苦笑いをしながら答える。


「俺ら張り合ってねぇからな。な、桃?」


げっ!そこあたしにふるかっ!?

そう思ったのは飲み込んで…


「そうだね!二人が幸せなら良いんだよ」


そう言うと鈴原と日菜は楽しそうに帰って行った。

幸せそうで何より。