はい、このタイミングで玲央が起きてきました。


まだ眠たいのか目を擦り、大きな欠伸をしながら立っていた。


「あ……っとそのー…」


口ごもりながらあたしが何を言おうか迷ってると、蒼が話し出した。


「俺と桃は彼氏と彼女だから、こうしてるんだよ?わかる?」


あたしを膝からゆっくり降ろし、玲央の方を向き蒼は言う。


玲央はキョトンとしてる。

当たり前だよね!?


「なっ、何言ってんのかな!?蒼は!ただちょっと話してただけだから!」

「話してただけ?嘘つき。あんなに素直になってキス…「してない!!」


なんでいつも蒼は余裕なんだ…。

あたしだけが焦ってるみたいになってんじゃん!