あぁ……

この暖かい感覚は久しぶりかも…。


あたしは身体を動かして、蒼に向かい合う形で胡座をかいてる蒼の膝に座った。


「いっつもこんなに素直なら可愛いのにな…」

「恥ずかしいもん」


少し照れた顔をしながらも、あたしの腰に手を回して抱き寄せる。


「桃が甘えてくれるのって貴重かもしれねーな」

「うん、貴重だよ…」

「そうやって気持ち伝えてくれないとわかんねーの」

「だから伝えたよ…あたし、精一杯伝えた…」


そうだな、って蒼は軽く笑いながら言う。


最初から素直に仲直りすれば良かったんだね…。