「桃ー!!」

「ん?…うわっ!」


ぼけっとしてソファーに座ってたあたしに蒼は抱き着いてきた。


「ちょっ、その……重い、痛い、離せ!」

「そんな冷たいこと言うなよー」

「だって…まだ……」



ちゃんと二人で仲直りしてないじゃん。

だからイチャイチャもしにくいよ…。


悟れ、バカ!!



「もしかして……」


蒼があたしに抱き着くのをやめ、隣に腰掛ける。

あ、

気づいてくれるかもしれない……。

少しばかり蒼に期待してみる。