「やっぱりパパとママみたい♪」
にっこり可愛い笑顔つきで。
「パパとママではないからね〜玲央」
平然を装うあたしと違って蒼は、
「だからパパとママなんだってば。いずれかなるの」
笑いながら玲央に言う。
あ〜恥ずかしい。
逃げ出したい……。
しばらくして卵焼きを食べ終わった。
玲央は一人でミニカーで遊んでる。
少しうとうとした顔しながら。
「玲央が眠そう…」
「寝てくれないかなー玲央」
「遊んでても良いじゃん」
「玲央が寝たら俺と桃が二人っきりになれるから」
ソファーに腰掛けるあたしにぐいっと近寄って来て、腰に手を回してくる。

