意外と… 意外と出来るんだ、この人。 女としてショックかも〜…。 「あたしもちゃんと料理出来るように、花嫁修行しようかなー」 すると蒼は左手であたしの頭をコツンと軽く小突いた。 「別に桃が料理出来なくても俺はいいっつーの」 「えー?なんで?」 卵焼きを手慣れた感じで作りながら蒼は言った。 「家事の分担をちゃんとすれば良いだけじゃん?俺は料理で…桃は洗濯とか」 「同棲する前提なんだね…」 苦笑いするあたしだけど、蒼にこういうこと言われて嬉しい。 少し頬が歪むしね…。