現実幼なじみ!




「どうする〜桃ちゃん?」

「どうしようか、蒼くん」


口調をマネして蒼に続く。

ちょっとずつ二人の隙間が埋まっていく気がする。

この瞬間が堪らなく好きかも。



冷蔵庫を開ける蒼の後ろから、あたしも冷蔵庫を覗き込む。


「んー普通に卵焼きとかでいっか」

「その普通が作れないんだよね…あたし」

「俺に任せて!」

「料理出来たっけ?」

「まぁまぁ…かな。桃よりは出来る」

「失礼だなー!」


悪戯っぽく笑う顔がまた可愛らしいっていうか…

ずるい。


ふて腐れながらも蒼の手元をジーッと見詰める。