仲直り出来る瞬間だったのかもしれない。 素直になってよ、あたし! 「とっ、とりあえず…離れてよね!」 突き放しちゃうんだよね……。 「もー桃ちゃんは冷たいなー」 蒼が口を尖らせながらキッチンから出て行き、自分の部屋に入って行った。 ふー…。 ひとまず胸を撫で下ろす。 さっきは心臓がドキドキしすぎて破裂しちゃうかと思った。 嫌ではなかったけどね…? 「それじゃ…玲央もお着替えしようか?」 「うん!するー」 ご機嫌の玲央の手を繋いで… いや、引っ張られて玲央の部屋に行く。