大きな目を丸くしてびっくりしている。


「それなら、桃乃ちゃんがちゃーんと面倒見てあげないとね」

「でも……今は距離置いちゃってるから…ダメなんです」

「ダメってことないわ」


真面目な顔になり、あたしを見詰める。


「そんな彼だからこそ、桃乃ちゃんが隣にいてあげないと…」

「…はい」

「似合ってるしねっ。別れたりなんかしちゃダメよ?」

「はい…ちゃんと仲直りします!」

「それでよし!」


矢野先輩と話て、あたしの中の何かが吹っ切れた。

あたしは先輩にお礼を言ってカフェを出た。