びくびくしてるあたしとは真逆に笑顔で先輩はこっちに来る。


「あなた…この間、廊下ですれ違った子よね?」

「あ、うっ…はい…」


やっぱ近くで見ても綺麗だ…

女のあたしでも見とれちゃうし…。


「隣…いい?」

「どっ、どうぞ」

「勉強してる。偉いのねっ」

「そんな!偉くないですよ」


ペンを持つ手を止め、ちらっと先輩の方を見る。

レモンティー頼んだんだ…

飲み物からして大人っぽい。

自分が子供くさく思えてきちゃう。