「空き教室に呼ばれて告白…されて…」
やっとの思いで全てを話したけど蒼は冷たかった。
「告白されたからって…雰囲気に流されて抱きしめられて、キスまでさせるんだ」
「…うっ…」
確かに蒼が言ってることは正しい。
雰囲気に流された自分が悪いから。
「本当に嫌なら振り払うよな、きっと。拒まなかったから満更嫌でもなかったんじゃん」
「そんなこと…!」
優しい悠翔に甘えてたんだ、あたしは。
つくづく自分が嫌になる。
「それに今日、廊下ですれ違った時…ブレスレットつけてなかったし…」
「つけてたよ、ブレスレット…」

