「浮かない顔してんな」

「そんなことないよ…」

「ふーん…。俺には浮かない顔にしか見えないけど」

「顔に出てる?」

「あぁ。出まくり」

「えー…」


隣同士で座りながら話す。

久しぶりの感じがするな。


それからバスの中では他愛のない話しをして過ごした。


あたしと同じバス停で降りて家までの道を二人で歩く。


いつもなら隣に蒼がいたのに…

蒼のことばっかり考えてるあたしはバカだね。


「どした、桃乃…?」

「なんでもない…」


堪えてた涙が溢れ出そう…。

あたしってほんとに、格好悪いな。