1時間程、仕事をしただろうか。

委員は解散してみんな帰る準備をする。


「桃乃!」

「ん?」

「遅いから送ってく。一緒に帰ろ」


ニッコリ笑う悠翔に頼りたくなったあたしは、


「うん。ありがとう」


一緒に帰ることにした。



バス停でバスを待ってると秋の風が冷たく吹く。

足が寒いな…。

手も冷たい。


蒼が隣にいたら繋いでくれて暖かかったのかな?

もう、これから現実になりそうもないことを考えてしまう。


悠翔もあたしに気を使ってくれてるのか、あんまり話し掛けてこない。

なんか、ごめんね…。