昔からそうだ。

いつも強がって怪我とか悪化させて。

それでも大丈夫だ、って笑いながら言うのが蒼の悪いところ。

こっちは心配でしょうがないのに。


「変なこと言うもんじゃないな。進めるか!」

「そうだね!…あれ?原稿用紙の枚数足りない…」

「職員室まで取りに行くんだよな?」

「もちろん」

「遠いから嫌だー!」


ごねる悠翔を引っ張って無理矢理連れて来る。

ミーティングルームで活動してるあたし達は職員室が遠くて面倒臭い。


「もっと近くなれば良いのに…」

「お前も思ってんじゃん」

「ぐちぐち言わない」

「俺だけ!?」