うーん…と先輩は少し困った顔を見せたあとに言った。
「将来のための社会勉強かな?いつまでも親に頼って生きてたくないし」
「めっちゃ大人じゃん、矢野先輩」
「生意気な後輩めー。そいえば名前って…そ、そ…」
「高瀬蒼詩です」
「じゃあー…蒼くんでいい?」
蒼は…
桃だけに呼ばれてる特別な呼び方。
迷ったけど、断る理由は時にないから。
「なんでも良いっすよ」
「あたしのことは、美桜でいいからさ」
「…美桜先輩」
「そうそう…よしっ!でーきた」
「ありがとう…ございます」
「どういたしまして」
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