「有名っすよ。美人だって友達がベタ褒めしてた」

「ふーん…君も有名よ?あたしの学年で」

「マジですか」

「うん。可愛い後輩がいるって」


可愛い後輩って…。


「そりゃどうも」


俺は買ったジュースを持ってコンビニを出ようとすると、


「悩んでる顔してるわね。なんかあったら先輩に話しなさいなっ」

「また今度お願いします」


そう言ってコンビニを出た。

あの先輩に見透かされてる感じする…。

かなり姐御肌だし。



嫌なことだらけな一日だったな。

何も変わらない日常だけど、桃とコンビニの店員だけが変わってた。