るいとあかねは奈緒のへたれっぷりに呆れて声も出なかった。しかし、るいとあかねも奈緒の様子を見て、疲れがドッと出ていた。


「あかねちゃん、ちょっと休憩しない?」

「う〜ん、そうやな」

「いやなの?」

「実はな………、最近オトンの手伝いとか多くってな………………」

「それで?」

「最近疲れやすくって……………、あ〜あ、何か甘いもんとか甘いもんとか甘いもんとかほしいわ〜」


 あかねは近くにあった自販機を何度もチラチラと見て、明らかにほしそうな目でアピールしていた。


「あかねちゃん…………」

「いやな、別にそんなんちゃうねん。何かるいと奈緒が疲れるから、そうなんちゃうかな〜って」


 そうは言うが、あかねの目線の先には自販機しか写っておらず、るいもお茶を少ししか飲んでいなかったのでノドが渇いている。