「あ〜ん〜、るいちゃんのいじわる〜」

「私の評判を勝手に下げないでくれる?」

「るいちゃんは可愛すぎるから評判下がらないって」

「いーや、ウザ子だと下がる」

「でもほらあそこ、女の子同士で抱き合っているよ」

「ウザ子のウザウザビームはウザウザセンサーが付いたんだね」

「え〜、るいちゃんはカップは………」


 押し出すような力強い早さでるいは奈緒の口を塞ぎ、奈緒はあかねの専売特許を。


「ウザ子との仲はこれで解消だね」

「そんな〜」

「まあー、私は大学だから会うことないでしょう」

「じゃあ、同棲しよう?」

「素敵な人とするからイヤ」

「るいちゃんに彼氏とかママは許しません!?」


 いつもの寸劇を始めようとする奈緒。周りは二人の様子など気にはしなかったが、るいはいつものように付き合えない。