優太はやっぱり手を離さなくて……


結局、部屋の中までついてきたから、何だか凄く恥ずかしかった。


みんなに冷やかされながら、カラオケをあとにした。





「見に来て良かったよ」


「うん、ありがとう」



優太が来なかったら、あたしはどうなっていたんだろう……


考えるだけで怖くなった。








翌日の夜、菜摘と二人で深夜バスに乗った。


行き先はディズニーランド。


バスの中で、楽しく会話して盛り上がっていたんだけど、いつのまにか寝ていて、気付いたらディズニーランドに着いていた。



「菜摘、起きて!着いたよ!」



バスを降りて、中に入る。



「すっごぉーい!」



人の多さにもビックリしたけれど、やっぱりディズニーな世界を前に、感動の方が大きかった。


定番だけど、菜摘と二人でミニーのカチューシャを付けて、アトラクションに乗ったり、パレード見たり、ポップコーンを食べたり……


あとで『○○しとけば良かった』ってことがないように、思う存分楽しんだと思う。


帰りのバスは、二人とも爆睡だった。