「…それってさ…。」

「でもお互い好きの意味が違うね。」

「…だよな。」

「今年は一緒に年越せないけど
玲奈ちゃんと楽しんでね。」

「お前は…?」

「あたしは家族と過ごすから。
今年はあたしがいないほうが
瞳と拓哉くんと梨乃と康平くんに
気、使わせないし。」

「…。」

「だから良い年明けを過ごしてね。」

「…。」

「じゃ!!!!!!」




純がしゃべんない空気に耐え切れなくなったあたしは
先に歩き出した。