「ん…」 ズキッ 頭が痛い。 でも起きなければならないと 体を起こした。 「ここ…どこ…?」 辺りを見渡すと、見覚えのない場所で 見覚えのない男の子がいた。 男の子は悲しそうにこちらを見つめていた。 誰……? 首をかしげると 男の子はほんの小さく笑って言った。 『俺は佑。君は…栞…さんだよね』 言葉が詰まった。 栞…、なぜか自分がその名であることに自信が持てなかった。 「えぇ、まぁ…」 とりあえずあいずちをうち、自分は栞だ…と認識させた。