私には少し暗い過去がある。


そこから少し話してみようか。



それは18年前。
私には大好きなお母さんがいた。
髪が長くて綺麗なお母さん。料理が上手で、お母さんの作るご飯は全部が美味しかった。



だけど、幸せな家庭なんてすぐに壊れていく。




いつしかお母さんの精神がぼろぼろになってしまった。

自傷行為を繰り返す。


それはお母さん自身だけでなく私にも求めた。



「さきちゃん、ママと同じようにしてごらん。」



「うん。」

私はうなずいて自傷行為をする。


なぜならお母さんが喜ぶから。褒めてくれるから。